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 貧血:その1

女性は毎月月経により出血があるので、慢性的に男性より貧血傾向にあります。無理なダイエットや偏食も貧血の原因となります。
そして妊娠するとさらに貧血が進みます。もともと貧血でない人も貧血傾向になります。実際に鉄剤を処方された妊婦さんも多いのではないでしょうか?
ここでは、まずは貧血の基本的なところから・・・、また妊娠するとなぜ貧血傾向になるのか、貧血になるとなぜいけないのか・・・、貧血の予防法について説明していきたいと思います。


貧血とは・・・?



貧血とは体中に充分な酸素が送られず体が酸欠になってしまうことを言います。その自覚症状は・・・
■疲れやすく、動悸、息切れ
■朝起きにくい、頭が重い、めまい
■顔色が悪い、まぶたの裏が白い
■食欲がなく、むかつく
  ・・・等々あります。
でも女性は慢性的に貧血の場合も多く、体がこの状態に慣れていると自覚していない場合もあります。

また貧血は血液検査でも分かります。
具体的には血液内の赤血球(RBC)、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)の値が正常を下回ります。

役割
正常値(成人女性)
貧血の診断
赤血球(RBC)
体中に酸素を運ぶ。
400万〜500万個/1立方mm
400万以下
ヘモグロビン(Hb)
赤血球の中で、酸素を運ぶのに主要な働きをしている。
12〜16g/1dl
11g以下
ヘマトクリット(Ht)
一定量の血液中に存在する赤血球の容積の割合を示した数字。
35〜45%
30%以下

この中でも特に貧血の診断のために重要とされるのは、酸素を運ぶ主要な働きをしているヘモグロビンです。
ヘモグロビンは鉄を含む「ヘム」とたんぱく質である「グロビン」から構成されています。

...ここで、貧血にはいくつかの種類があります。それらを紹介します。
■鉄欠乏性貧血・・・鉄分が不足してヘモグロビンが不足する。
■再正不良性貧血・・・骨髄の造血機能に異常が生じ、赤血球の母細胞がうまく造られない。
■悪性貧血・・・ビタミンB12や葉酸が欠乏して赤血球になる前の段階の赤芽球が成熟できなくなる。
■溶血性貧血・・・赤血球が普通より早く壊されてしまい、赤血球が不足する。

いわゆる「貧血」といわれるものは、この中で「鉄欠乏性貧血」にあたります。鉄分不足の「鉄欠乏性貧血」が最も多いのです。
その原因としては・・・、
■出血が原因:傷などによる一過性の出血だけでなく、胃・十二指腸潰瘍や痔、子宮筋腫などで少しずつ体外に血液とともに鉄分を失う。
■食生活が原因:偏食やダイエットなどで食物からの鉄分の摂取が不足するような栄養バランスの悪い食事をしている。
■鉄分の需要が多いのが原因:成長期の子どもや妊娠中の女性は鉄分の必要量が普通より多いため貧血になりやすくなる。
■激しい運動が原因:スポーツなどで激しい筋肉運動をする人は赤血球が早く壊されて鉄分が不足しがちになる。
■不規則勤務が原因:体内の鉄分は夜になると減少するため、深夜勤や不規則勤務に就いている人は同じ食事をしていても貧血になりやすい。
  ・・・等々あります。

妊娠中に言われる貧血もほとんどがこの「鉄欠乏性貧血」です。

「貧血」と診断されたら、まずはこの「鉄欠乏性貧血」を疑い鉄剤が処方され、貧血症状の改善を待ちます。
それでも貧血症状の改善がみられない場合には、他の疾患を疑いさらに検査をしていくこととなります。


妊娠すると、なぜ貧血に?


妊娠すると、ママは胎盤を通して赤ちゃんに栄養や酸素を送ります。
妊娠を順調に持続させ、赤ちゃんに充分な栄養や酸素を運ぶために、妊娠中は体内の血液の量が増えます。
これは出産時や産後の悪露による出血に備えて、血液量を増やしておくという、女性の体の不思議な部分でもあります。

ところが、血液量が増えると言っても実際に増えるのはほとんどが血漿という血液内の水分にあたる成分です。血球成分は血漿ほどは増えません。
よって、濃度としては薄まった状態になり、ヘモグロビンの値も低くなります。
これは妊娠水血症とも言われ、生理的な妊娠貧血で、純粋な意味での貧血には含まれません。「見かけの貧血」と言ったりもします。

妊娠経過とともに血液量が増加し、ヘモグロビン値が低くなるのは生理的なことなので、妊娠中はヘモグロビン(Hb)の値が10g/dl以下を貧血と診断し、鉄剤を処方されることが多いです。
妊娠中の血液増加は28〜32週頃がピークで妊娠前の1.5倍くらいに増えます。そして、この頃が最もヘモグロビン値が低いのです。

でも・・・、出産時や産後の悪露による出血に備えて、血液量を増やしておくという、女性の体の不思議な部分であるのに、なんで水分しか増えないの? ヘモグロビンも増やしてよー。って思っちゃいませんか?
これにももちろん理由があるんですよ。

妊娠初期・・・、胎盤が完成する妊娠15週頃までは赤ちゃんは母体からの血流も少ないですが、妊娠中期を過ぎてどんどん成長する時期にはへその緒を通じて胎盤からの血液をかなり必要とします。成長するために必要な栄養や酸素を充分もらわなくてはいけませんから。
そこでへその緒や胎盤の血管内をスムーズに流れるためには、サラサラで流れのよい血液の方が都合がいいわけです。

妊娠中の血液増加は28〜32週頃がピークなのは、その頃に赤ちゃんが最も成長のために栄養や酸素を必要とするからです。
そして同時に赤ちゃんはこの頃に鉄分を最も必要とします。
ママが貧血状態にあっても、赤ちゃんは自分の成長に必要な鉄分をママからもらいます。
よって、ママは赤ちゃんに鉄分を奪われてますます貧血になってしまうのです。

 


疲れてきたので(^^;)、このへんで一旦切ります。


【貧血:その1】では貧血の基本的なところから・・・、また妊娠するとなぜ貧血傾向になるのかについて説明しました。
【貧血:その2】では、貧血になるとなぜいけないのか・・・、貧血の予防法について説明していきます。



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