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妊娠・出産・おっぱい・育児情報〜Happy Birth〜妊娠初期>葉酸の必要性

 葉酸の必要性

メモルは妊婦さんからこう聞かれたことがあります。「ハサンってやっぱり飲んだ方がいいんですか?」「え?ハサン?…破産??何ですか、それは??」 ・・・よくよく聞いてみたら葉酸のことでした・・・。「ようさん」って読むんですよ・・・。

葉酸・・・、最近は妊娠雑誌の記事などでもよく見かけますね。葉酸は人間の体にとって、とても大切な栄養素なんです。特に妊娠を希望する女性、妊娠初期の方には摂取が勧められています。


葉酸って何?


葉酸はその名の通り緑の植物に多く含まれている栄養素で、ビタミンの一種です。ビタミンというとビタミンCなんかがすぐに思い浮かびますが、葉酸は水溶性のビタミンBの一種です。
葉酸が最初に見つかったのはほうれん草の中。ラテン語で葉を意味する「フォリウム」から名付けられ、日本では「葉酸」と言われるようになりました。



葉酸のはたらき



葉酸は他のビタミン群、特にビタミンB12とともに働きます。その主な働きは・・・、

●遺伝物質であるDNA、RNAを構成している核酸の合成
●赤血球の合成
●アミノ酸の合成やタンパク質の生成・促進
●皮膚粘膜の強化
●口腔粘膜の強化

・・・簡単に言うと、細胞分裂の分裂や成長を促す働きを持っています。

葉酸が欠乏すると貧血、口内炎、胃潰瘍、脱毛などの症状があらわれることがあります。



妊娠と葉酸



欧米を中心とした諸外国の研究で葉酸摂取量を増加させることにより、二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発症リスクを50〜70%予防することができるということが分かり、アメリカをはじめとする欧米諸国では「妊娠中の葉酸の必要性」が提唱されていました。1992年には「妊娠する可能性のある女性は葉酸を1日0.4mg摂取しよう!」と具体的数字をあげて勧告文が出されました。

一方、日本では諸外国と比較して神経管閉鎖障害の発生率が低いことなどの理由から、特に研究もされず、葉酸に関しても特に対応もされていませんでした。
しかし1999年日本の研究においても神経管閉鎖障害の発症率が増加傾向にあることが分かりました。
これは、かつては野菜中心だった日本人の食生活の欧米化、またインスタント食品の普及などによるビタミン不足、葉酸不足が原因のひとつと考えられています。また今後も食生活の多様化により葉酸摂取が不十分な人が増加することも懸念され、2000年12月厚生労働省は妊娠可能なすべての女性に葉酸を摂取するよう呼びかけを行い、2002年4月以降発行の母子手帳にも葉酸の必要性に関する記述が記載されています。



神経管閉鎖障害とは?



妊娠初期、赤ちゃんが育つ初期の段階で形成される脳や脊髄のもととなる神経管と呼ばれる部分がうまく形成されず、きちんとした管の形にならないことに起因して起こる障害です。
神経管の上の方に閉鎖障害が生じると脳に腫瘤のある脳瘤や脳の発育ができない無脳症などになります。また神経管の下の方に閉鎖障害が生じると二分脊椎や髄膜瘤になります。
脳瘤や無脳症では流産や死産の割合が高くなります。また二分脊椎は障害部位により症状はさまざまですが、下半身の運動機能や知覚が麻痺したり、合併症として脳に異常を生じたり、また膀胱や直腸の機能に大きく影響を及ぼすこともあります。

原因ははっきりとは解明されていませんが、遺伝的な要素と葉酸の欠乏の可能性が考えられています。



葉酸の必要摂取量



成人男女の所要量
 1日0.2mg(200マイクログラム)
妊婦の所要量
 1日0.4mg(400マイクログラム)
授乳婦の所要量
 1日0.28mg(280マイクログラム)
許容上限摂取量
 1日1mg(1000マイクログラム)


若い女性の葉酸摂取量を調査したところ、1日0.19mg±0.07mg(0.12〜0.26mg:120マイクログラム〜260マイクログラム)という結果が得られたという報告があります。成人の所要量から考えても足りない人が多そうです。ましてや妊婦の所要量にはまったく達していませんので、意識して葉酸を摂取しなければいけません。

現在のところ葉酸のとりすぎによる病気はみられていませんが、1日1mg(1000マイクログラム)以上の葉酸をとると、ビタミンB12欠乏症による「巨赤芽球性貧血」という病気が診断しにくくなることがしられています。若い人にはめったにない病気ですが、このため上限摂取量も決められました。



いつから葉酸を摂取すればいいの?



赤ちゃんの器官形成は妊娠4〜12週に行われているので、この時期に摂取できればいいです。でも通常妊娠に気付くのは妊娠6〜10週くらいが多いです。12週を過ぎてから気付く人もいます。
そう考えると妊娠の予定のある女性は妊娠前からきちんと葉酸を摂取した方がいいのです。つまり妊娠の可能性のある女性は妊娠の1ヶ月以上前から妊娠12週までの間、1日0.4mg(400マイクログラム)の葉酸を摂取することが好ましいと言われています。
でも妊娠前は意識していなかった!という人も妊娠が分かった時点からでも遅すぎることはありませんよ。

でも葉酸だけをとっていればいいのかというと、これは間違い。葉酸とビタミンB12はお互いに補いあって働いているため、どちらかが不足すると十分に作用しません。やはりその他の栄養素もバランスよくとることが大切なんです。

葉酸は決して妊婦や妊娠の可能性のある女性だけに必要なものではありません。貧血や胃腸障害の予防のためには男性も妊婦以外の女性にも必要なものです。ぜひ家族みんなで意識して摂取しましょう。



どうやって葉酸を摂取すればいいの?



やはり1番理想なのは食品から摂取することです。食品から摂取することで、他の栄養素も一緒に摂取することができます。
以下に葉酸を多く含む食品を紹介します。

葉酸の含有量:食品100gあたり(単位:マイクログラム)
鳥レバー 1300 牛レバー 1000 豚レバー 810 枝豆 320
からし菜 310 そら豆 260 モロヘイヤ 250 大豆 230
ほうれん草 210 ブロッコリー 210 グリーンアスパラガス 190 春菊 190
高菜 180 たらのめ 160 大根の葉 140 納豆 120
ライチ 100 90 アボガド 84 マンゴー 84

このように葉酸は緑黄色野菜のほか、レバー類、豆類、果物に多く含まれています。
ただしレバー類にはビタミンAも多く含まれています。ビタミンAの過剰摂取は赤ちゃんへの催奇形性があることが分かっていますので、妊娠中はとり過ぎに注意しましょう。

また葉酸は水溶性で、熱にも弱く調理過程で約50%が失われ、また体内ではその約50%しか働きません。つまりほうれん草で1日200マイクログラムの葉酸を摂取しようと思うと、400gも食べなければいけません。これはほうれん草2束に相当します。ブロッコリーなら1株、苺なら22粒・・・、妊娠中はさらにその倍・・・。こうなるとなかなか食品だけでは摂取が難しいです。

そんな場合はサプリメントを利用しましょう。食品を通しての体内利用率は約50%しかない葉酸も、サプリメントなら85〜90%の利用率と言われています。


これはメモルが妊娠中に飲んでいた葉酸入サプリメント。葉酸だけでなく、ビタミンB12をはじめとする他のビタミンも含まれています。(催奇形性のあるビタミンAは含まれていません。)
1日2粒で0.4mg(400マイクログラム)の葉酸が摂取できます。
妊娠前は飲んでいなかったんですが、妊娠に気付いた妊娠7週から妊娠中はずっと飲んでいました。口に入れた瞬間の味は・・・、まずいです。(^^;) ビタミン剤という感じです。でも水で飲むので問題ないです。
最近飲んでるのはこっち。
同じく1日2粒で0.4mg(400マイクログラム)の葉酸が摂取できます。
別に今は妊娠希望している訳ではないので…。ずっと飲み続けるなら安いものを…。(^^;)


>>他にもあるよ、葉酸サプリ



葉酸の吸収



葉酸の体内の蓄積性は低く、毎日摂取することが大切です。一度にたくさん摂取しても、必要量以外は尿と一緒に排泄されます。だから食事なら朝昼晩にまんべんなく葉酸がとれるように、またサプリメントは用法容量を守って摂取しましょう。

喫煙や多量のアルコール摂取は葉酸の吸収を妨げます。妊娠中のタバコやお酒の影響はほかにもいろいろあります。(【妊娠中のタバコ】【妊娠中のお酒】参照)ぜひ禁煙・禁酒をこころがけましょう。

医薬品の中には葉酸の吸収・代謝などに影響を与えるものもあります。持病などにより以下の薬を定期的に飲んでいる方は、妊娠を希望する際、妊娠の際には医師に相談し、葉酸を補充しましょう。

抗けいれん薬
フェニトイン・フェノバルビタール・フェノバルビタールナトリウム
非ステロイド系抗炎症剤
アスピリン・インドメタシン
カリウム保持性利尿剤
トリアムテレン
イオン交換薬
コレスチラミン・コレスチミド
H2ブロッカー
シメチジン・ファモチジン・ニザチジン・ラニチジン
制酸剤
乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム・炭酸水素ナトリウム
卵胞ホルモン製剤
エストラジオール
黄体ホルモン製剤
酢酸メドロキシプロゲステロン
経口避妊薬
レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール・ノルエチステロン
ビグアナイド系経口糖尿病薬
塩酸メトホルミン
マクロライド系抗生物質
エリスロマイシン
抗結核薬
サイクロセリン
代謝拮抗剤
メトトレキサート
合成抗菌剤(ST含剤)
スルファメトキサゾール・トリメトプリム





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