【母乳のメリット】で紹介したように、母乳にはいいところがいっぱいです。 でも母乳にもデメリットというか…、もっともっと楽にできたらいいのになぁと思うところはあります。 ここではそんなデメリット?と、その対応策を説明します。
母乳のデメリット?いろいろ
●ビタミンKの不足 母乳にはほとんどのビタミンが赤ちゃんに必要なだけ含まれているのですが、ビタミンKの含有量があまり多くありません。 ビタミンKは血液凝固因子を合成する時に必要な成分で、ビタミンK欠乏症になると、ごくまれにですが新生児期に消化管出血を起こすことがあります。 出血は吐血や下血、血便となって現れ、こうした症状を「新生児メレナ」といいます。また低月齢の乳児期に頭蓋内出血を起こすこともあります。
でも大丈夫♪ 最近では「新生児メレナ」になる赤ちゃんはめったにいません。ビタミンK不足を補うために出生後にビタミンKのシロップを赤ちゃんに投与されているからです。 搾乳やミルク、糖水にオレンジ色のシロップを混ぜて飲ませます。場合によって注射で投与することもあります。 病院によって多少前後しますが、だいたい生後1日目と5日目、1ヶ月目に投与されることが多いです。
●授乳間隔が短い よく授乳は3時間毎に、と言いますが、母乳の場合はなかなかそうはいきません。母乳は消化によいため、1〜2時間でお腹がすいちゃうことはよくあります。 ママの食事によって多少母乳の成分が変わってくるので、消化にかかる時間もまちまち。そうすると授乳間隔もまちまち。 特にたくさんの量を飲むことのできない月齢の低い間は、気付いたら1日中ほとんどおっぱいを吸わせてた、なんてこともあるみたいです。
でもおっぱいは吸わせれば吸わせる程よく出るようになります。 赤ちゃんが寝ている間に少しでも休息をとれるようにし、赤ちゃんが泣いたらどんどんおっぱいを吸わせてあげましょう。だんだん間隔があくようになってきます。
●人に預けにくい 当然母乳はママからしか出ないので、人に預けておでかけ♪というのがなかなか難しいです。 でも搾乳をして冷凍または冷蔵保存しておいて飲ませてもらう、という方法があります。
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母乳を保存するための専用バッグ。使いやすく、滅菌済みなので衛生的。 日付けを記載するシール付き。 いろいろなサイズがあります。メモルは100cc用バッグを使ってます。 |
でもいつもママの乳首に慣れている赤ちゃんは哺乳瓶の乳首を受け付けないこともよくあるようです。
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この「母乳実感」という哺乳瓶の乳首は母乳育児をするママのために、できるだけママの乳首を吸う感触に近いようにと開発されたものです。 乳首がやわらかくて飲みやすいのです。 |
でも実際におでかけしても2〜3時間経つとおっぱいが張ってきちゃうママもいます。 そんな時はデパート等の授乳室かこっそりトイレなんかで搾乳か圧抜きをしましょう。
●夜の授乳がしんどい 夜に授乳をしなくちゃいけないのはミルクの場合でも同じですよね。 では何がしんどいのかと言うと…、夜中の授乳に起きるのがママだけになっちゃうんです。 ミルクなら「夜中の授乳1回はパパの担当ね。」とかってパパにまかせたりもできるんですが、母乳はママからしか出ないですもんね。 これはしょうがないかなぁ。もしもパパにお願いするなら、搾乳を保存しておくことですね。
●外での授乳は気を使う 授乳期間中のおっぱいは赤ちゃんにとっては大切なごはん、と言ってもやっぱり外での授乳には気を使います。こっちが良くても見てる方が恥ずかしくなっちゃう時もありますから。 まずはお出かけ先に授乳室があるかを調べておきましょう。まだまだ少ないですが、最近はデパート等ベビー用品を扱うお店ならだいたいあります。 授乳室なら何の気兼ねもなく授乳ができます。紙おむつを捨てられるゴミ箱もあるので、ぜひ利用しましょう。
授乳室が見つからない場合は、授乳服 やベビースリング
を利用すれば胸を布ですっぽり覆うことができるのでぱっと見には周囲の人に気付かれません。ブランケット、バスタオル、大判のスカーフなんかで隠してもいいですね。 車の中で授乳する時は窓をバスタオル等で覆っちゃえばいいです。
電車や飛行機では窓際の席を予約しましょう。隠しながら授乳をすれば、案外通路を通る人には気付かれません。飛行機ならブランケットも借りられますしね。
●おっぱいのトラブルがつらい 乳首が切れちゃって痛くて吸わせられなかったり…、母乳が出なかったり、出過ぎたり…、乳腺炎等々…、おっぱいのトラブルはほんとつらいです。 おっぱいトラブルについては別のページで説明しますね。
●食事制限がある 食事制限と言う程ではないですが、母乳はママの食べたもので味が変わってきます。 赤ちゃんにおいしく飲んでもらうためには刺激の強い食べ物(スパイス料理、香辛料等)は避けた方がいいです。お酒のアルコールやコーヒー等のカフェインも少なからず母乳に移行します。 でも絶対にダメなわけではないですよ。摂り過ぎに注意してくださいね。
また脂肪分の多い食べ物、チョコレートやケーキ、乳製品を摂ると粘りの強い母乳になりつまりやすくなります。乳腺炎の原因にもなりますので、摂リ過ぎには注意しましょうね。
母乳育児中は粗食、特に和食が一番と言われています。 赤ちゃんのために、自分のために、栄養バランスを考えて食事を摂るようにしましょう。
●薬を飲むのに気を使う 母乳にはママの食べたもの、飲んだものが反映されます。となるとお薬を飲むのにも気を使っちゃいますよね。 でも授乳をしなくてはいけないのに体調を崩したままでいるよりは、早くよくなるために薬を上手に使いたいものです。
確かに薬の成分は母乳を通じて赤ちゃんに移行しますが、それは薬の成分の0.5〜1%程度と言われています。ほとんどの薬は赤ちゃんに害が出る程は移行しません。
成分の多くが赤ちゃんに移行してしまい、授乳を中止した方がよいとされる薬はほんのわずかです。
授乳中に薬を飲む場合は産婦人科の先生に相談しましょう。 内科や他の科の先生では薬の母乳への影響が分からず「とりあえず内服中は授乳を中止してください。」と言われることも多いです。でも実際には飲んでも大丈夫な薬が大半です。
それでも薬の影響が心配な場合は…、授乳直後に内服しましょう。 薬の内服1時間後くらいで血中濃度はピークになります。母乳内の薬物濃度も高いです。 内服2時間後には2分の1、4時間後には4分の1にまで血中濃度は低くなっていきます。
内服中は授乳は中止と言われた場合は、その間搾乳をしましょう。 でないと、乳腺炎の原因になったり、母乳分泌が止まったりすることもあります。
授乳を中止した方がよいとされる薬は長期にわたって使う薬、慢性疾患に対して使う薬、具体的には<抗がん剤 免疫抑制剤 向精神薬 催眠鎮静剤 筋弛緩薬 自律神経作用薬 高脂血症治療薬 利尿剤 脂溶性ビタミン剤等>があげられます。 でもこれも授乳しても大丈夫な場合もありますので、産婦人科の先生とかかりつけの先生に相談しましょう。

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