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 アプガースコア

アプガースコア、・・・聞いたことありますか?? 母子手帳によっては出産の記録にアプガースコアを記載する欄があります。

アプガースコアとは、出生した赤ちゃんの状態を得点化し評価することで、その時の赤ちゃんの状態、今後の治療の必要性、予後等を予測することができるのです。
もう50年以上も使われている評価方法です。
簡単に言うとー、生まれた時の赤ちゃんの元気度を10点満点で点数をつけているわけです。


アプガースコア・・・?


アプガー・・・って聞き慣れない言葉だけど、一体何なわけ??
それは・・・、アプガースコアを採点するために必要な5項目、

Appearance
皮膚色
Pulse
心拍数
Grimace
刺激に反応
Activity
筋緊張
Respiration
呼吸

それぞれの頭文字をとって、アプガースコア(APGAR score) ってなわけです。

メモルの先輩助産師さんは「アプガールスコア」と言わはります。メモルは「アプガー」と習いましたし、今もそう使ってますが、どうやら昔は「アプガール」と言ってたようです。
「最近の若い人は『アプガー』って習うのねぇ。」とつぶやいておりました。まぁまぁどっちでも同じ意味です。
でも考え方によっては、「アプガール」と言っている助産師さんはかなりのベテランさんってことなのかな〜。(*^o^*)

で、どうやって採点してるの?


赤ちゃんの出生後1分後、5分後にアプガースコアは採点します。
その時、赤ちゃんの一番近くにいる人が採点しますから、医師でも助産師でも看護師でもいいんです。

赤ちゃんを出産後よくよく耳をすましていれば、「1分後は・・・。」とか「9点かなぁ。」とか、スタッフのそんな声が聞こえるかもしれません。
でも、この1分後、5分後の頃は胎盤の出るのを待っている頃なので、ママはまだそれどころではないかもしれませんが・・・。

で、具体的には以下の表にそって採点しています。

0点
1点
2点
皮膚色
全身蒼白
または
全身チアノーゼ(青紫色)
体幹ピンク色
手足先チアノーゼ(青紫色)
全身ピンク色
心拍数
心拍なし
100以下
100以上
刺激に
反応
反応なし
顔をしかめる
泣く
筋緊張
だらりとしている
腕や足を曲げている
活発に
手足を動かす
呼吸
呼吸していない
弱々しく泣く
強く泣く


この表を見ても分かるように、2つの項目で「泣く」ということが2点になってますよね。
今までへその緒を通して酸素をもらっていた赤ちゃんは、生まれたと同時に肺で呼吸し始めます。
「泣く」ということは呼吸を開始したことを意味してます。
赤ちゃんにとって「泣く」ということはとても大切なことなんですね。

カルテや母子手帳には「アプガースコア1分後9点5分後10点」と分かりやすく書いてあることもあれば、「AP9/10」とか「APS9点/10点」とか略されてる場合もあります。

アプガースコアからの評価


アプガースコアから評価されることは「仮死」がどの程度のものか、ってことです。
点数による仮死の判定は以下の表の通りです。

7(8)〜10点
正常
4〜6(7)点
軽症仮死
0〜3点
重症仮死

「仮死」って「死」って文字が入っているのでとても心配になっちゃいますよね。
新生児仮死は、生きるか死ぬかの危険な状態を意味する言葉ですが、実は「仮死」と判定されたことだけならそれ程心配しなくてもいいんです。
1分後のアプガーで、「仮死」と判定されると何らかの処置が必要になります。蘇生術と言ったりもします。
それは口や鼻から羊水を吸引したり、酸素を吸わせたり、気管内に管を入れて呼吸のお手伝いをしたり・・・、赤ちゃんの状態により、その方法は様々ですが、大切なのはこれらの蘇生術によって赤ちゃんがどれほど反応して徐々に元気になってくれるか、ということなんです。

例えば、1分後に重症仮死と判定されても、蘇生術によって5分後の点数がアップすればかなり安心できます。
同様の蘇生術を続ければ、満点の10点に近付くことができると予想されるからです。
1分後のアプガーより5分後のアプガーの方が大切だ、とも言われています。

1分後に「仮死」と判定されても、多くの赤ちゃんは蘇生術によって5分後の点数はアップして、元気になってます。
5分後の点数やその後の赤ちゃんの状態によって、今度の治療は必要か、またどのような治療を進めていくかが決まるのです。

目指せっ!10点っ!


以上のアプガースコアの説明を読むと、もちろん「目指せっ!10点っ!」って思いますよね。
でも実際のところ、1分後に10点という赤ちゃんは少ないです。出産の際の子宮の収縮やママさんが息を止めていきんでいる間、少なからず赤ちゃんは低酸素の状態になってるんです。
生まれてすぐに泣いても、全身に酸素を送るには少し時間がかかっちゃうわけです。
なので、実際のところは9点(皮膚色でマイナス1点)の赤ちゃんが多いです。
1分後に9点、そして5分後に10点という赤ちゃんが一番多いですかね。

でもアプガースコアの採点って、その採点者の主観がかなり入っているものです。
「ちょっと足の裏が青いかな、9点だな。」とする人もいれば、「ちょっとだけ青いけど、こんなに元気だし、はい10点っ!」とする人もいます。
心拍以外は数値ではなく、人間の感覚で採点しているものなので多少厳しい採点、甘い採点ってのは正直言ってあります。
でも時間の経過とともに元気になっているか、具合が悪くなっているかはきちんと診てます。

アプガースコアが低いこともありますよ


ところで、早産で生まれる赤ちゃんの1分後のアプガースコアは低いです。
上にも書きましたが、赤ちゃんにとって「泣く」ということはとても大切なことなんですね。
でも、早産で生まれる赤ちゃん、特に30週未満で生まれる赤ちゃんは肺が未熟で、なかなか自力で呼吸することができません。また筋肉も未熟な状態です。
すると、必然的にアプガースコアも低くなっちゃうんです。
ある意味、「仮死」で生まれることが当たり前のことなんです。
メモルの病院に勤める病院のNICU医師は、「30週前後の早産だったら1分後アプガーは6点満点くらいに思ってもいいんじゃないかなー。7点超えてたら拍手もの。」と言ってましたよ。
でも、ここでも同じです。大切なのは「仮死」と判定されたことではなくて、蘇生術によってどれだけ赤ちゃんが反応して元気になってくれるか、ってことです。

母子手帳へのアプガースコアの記載について


さて、次は母子手帳へのアプガースコアの記載についてです。
地域の母子手帳によって、記載欄は違うのですが、最近では母子手帳にアプガースコアは書かないことが多くなっています。
なぜなら、お受験の際に母子手帳の提出がある幼稚園や小学校があるからです。
実際にアプガースコアの点数が低かったら、お受験は不合格になるのか・・・、それは分かりませんが、でもいくら今が健康でも低い点数を書かれていると親としては心配になりますよね。低い点数を書かれていたら「もしかしたらこれで不合格になったりしないかな・・・。」とか思っちゃいませんか??
メモルの勤める京都市の母子手帳にはアプガースコアを記載する欄はありません。なのでアプガースコアは書いてません。
でも就職した当初に医師から「アプガーは書かんでいい。お母さんから『書いて下さい。』と言われない限り書くな。」と言われました。
理由はやはりお受験に関わる、その赤ちゃんの将来に関わるから、でした。

でも母子手帳の『仮死産→死産・蘇生』という欄は書いています。
「仮死」で生まれた赤ちゃんが蘇生術をして、亡くなってしまったか、元気になったか、ということで、元気になった時は蘇生に○をします。
これを書くとある程度アプガースコアも予測できる気もしますが、これは「元気になった」という証明でもあるから、いいんでしょうかねぇ・・・。

アプガースコア自体は母子手帳にも書かないようになっているし、ママさんにわざわざお伝えしたりもしないので、知りたい方は先生か助産師さんに聞いて下さいね。




以上、アプガースコアってこんな感じのものです。分かりましたか〜??
50年以上も使われている評価方法です。採点者の主観が入っていると言っても、信頼性のあるものだと思います。

でも最近、臍動脈血(へその緒の血液)のpH(酸性かアルカリ性か)とアプガースコアを合わせて評価すると、より赤ちゃんの状態が分かるということで、pHを計る病院も多くなってきてます。
次はこの臍動脈血のpHについて説明します〜。




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